今年のライヴ

 とりあえずルーファス・ウェインライトとポリスは見ました。いや〜、どちらも素晴らしかったです。
 ルーファスは10年ぶり。10年前の初来日のときとは異なり、現在の彼はゲイというセクシュアリティを前面に押し出すようになっている。いや、正確には、以前の彼がポピュラー音楽とクラシック音楽を重ね合わせた音楽をやっていたとすれば、現在の彼はゲイカルチャーの要素を積極的に取り入れ、その文脈の中にこそ自らの音楽を位置付けようとしているかのようだ。しかし、名古屋公演は人少なすぎ。名古屋人よ、ルーファスだぞ! 
 ポリスは27年ぶり。もちろん見るのは初めて。大阪まで出かけた甲斐があったというもの。演奏もうまい。クールな情熱とでもいうべきものが会場を包み込む。コミュニケーションの困難を歌う名曲「メッセージ・イン・ア・ボトル」に始まり、「ネクスト・トゥ・ユー」に終わるベスト盤的な構成。もちろん、娼婦への切ないラブソング「ロクサーヌ」やストーカーの狂気溢れるラブソング「見つめていたい」といった代表曲も含まれる。残念だったのは「シンクロニシティ1」をやらなかったことぐらい。再来日希望。
 ちなみに次の公演はダンスです。ピナ・バウシュ