いま聴いている音楽 テリー・リネン

Terry Linen / Terry Linen
今日、買ってしまったのはまたしてもラヴァーズ…。自分でもこれで良いのかとは思う(笑)。ジャマイカのラヴァーズ・プリンス、テリー・リネンの2001年のアルバム。いい男系スウィートボイスによるコテコテのラヴァーズ。曲の何ともいえないB級テイストなメロディ感覚はラヴァーズの王道。セリーヌ・ディオンの"That's the way it is"のカバーなども含まれている。ラヴァーズにはもともと有名曲をラヴァーズ・テイストでカバーしただけっていうパターンも多いが、その意味でも王道中の王道。そして、実に見事なカバーでもある。
アルバムの全体的な曲調はなんと言えばいいだろうか。いかにも適当に作られた「B級ハリウッド映画」のサントラみたいな音楽。例えば、そう、アメリカの地方都市で男女四人が出会い、いろいろあるものの最終的にはなぜか夕暮れの浜辺あたりで二組のカップルが誕生し、ハッピーエンドを迎える(もちろん名の知れた出演者なんていない)。その浜辺の夕焼けの上に流れるエンドロールの際に流れていそうな音楽(笑)。だが、こうした能天気な曲調こそまさにラヴァーズの真髄だ。