音楽

リリ・ボニッシュ亡くなる

webをつらつらと眺めていて、そう言えばリリ・ボニッシュって来日しないのかと思い検索してWikipediaに行き着いたのだが、リリがついこの間の3月6日に亡くなっていたことを知った(こちらを参照Lili Boniche - Wikipedia)。1921年生まれなので86〜7歳。 リ…

シャック / ジルチ

昨年でた最新作『・・・コーナー・オヴ・マイルス・アンド・ギル』も悪くなかったが、やはりシャックと言えばこのファーストとサード(HMSフェイブル)だ。キラキラと輝くネオアコの名曲ぞろいの『ジルチ』を聴きながら、今年こそシャックが来日して欲しいと…

ハレルヤ祭り

なんと不覚にもハレルヤ祭りが開催されていたことに気づかなかった。ここで言う「ハレルヤ」はもちろんレナード・コーエンの名曲の「ハレルヤ」であり、ジョン・ケイルやジェフ・バックリーによるそのカバーだ。両者によるカバーは本家コーエンに勝るとも劣ら…

早く買わなきゃ

ベック『ザ・インフォメーション』ザ・インフォメーション(DVD付)アーティスト: ベック出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル発売日: 2006/10/06メディア: CD クリック: 3回この商品を含むブログ (50件) を見るカエターノ・ヴェローゾ『Ce』Ceア…

楽しみなアルバム

ケッツァル『ダイ・カウボーイ・ダイ』11月3日発売予定 http://store.yahoo.co.jp/musicnavi/00000682094.html トム・ヨーク日本独自企画版EP『スピッティング・フェザーズ〜5 B SIDES & 2 VIDEOS』11月22日発売予定 http://wmg.jp/artist/th…

Night Jungle / Jungle Cruise

日本屈指のディジュリドゥ奏者Gomaの新バンド、ナイト・ジャングルのファースト・アルバムが登場。ドラムがリトル・テンポの大石幸司、ベースがドライ&ヘビーのMASTERPATA、ギターがリクル・マイ・バンドのTHE K、コルネットがVIP BANDのFULLと来れば、レゲ…

ロディ・フレイム / ウエスタン・スカイズ

なんと、行くつもりだったのに、本日のロディ・フレイム@NAGOYA Blue Noteを忘れていた! 残念。昨年のサマソニで見て改めて感動したので、ぜひもう一度見たかったのだ。昨年の日記で「ぜひ名古屋公演を」とまで書いたのに…。と言うことで、無念の思いを噛…

最近のロックの新譜について

先日触れたレッド・ホット・チリ・ペッパーズに続き、パール・ジャムやプライマル・スクリームの新作がなんとも素晴らしい。今年はロックの当たり年だ。 パール・ジャムの新作は、正義を希求し現実を告発する本格派アメリカン・ロックの剛速球ど真ん中だ。ロ…

レッド・ホット・チリ・ペッパーズ / ステイディアム・アーケイディアム

レッチリ4年ぶりの新作は2枚組みの大作。1枚目がジュピター、2枚目がマーズと呼ばれている。レッチリらしいとしか言いようがないシンプルで豊かな音楽性に満ちた珠玉の名曲ぞろいだ。 貧しさ以外のものを知らずに死んだ女性を歌う1曲目「ダニー・カリフォ…

ベル・アンド・セバスチャン / ライフ・パースート

今年の初めくらいに買ったような気がするが、何度聴いても素晴らしい! ベルセバは近作も快調。彼らの音楽は間違いなく、現在、最もキュートで、最も知的なポップ・ミュージックだ。知的だという点を忘れてはいけない。彼らの音楽はとてもナチュラルな印象を…

アルフレッド・デラー / ミュージック・オブ・パーセル・ジェンキンス・アンド・ロック

4月8日のエントリに書いたピナ・バウシュの「カフェ・ミュラー」はパーセルの音楽を使っていた。僕のパーセル体験はクラウス・ノミの作品(例えば、このエントリを参照)と高橋悠治の『パーセル 最後の曲集』が中心であり、まともに聴いてきたとは言えないの…

大工哲弘 / ジンターナショナル

「ビッグイシュー名古屋ネット」公式ブログ「生活の柄」というタイトルは、沖縄出身の放浪詩人・山之口獏の詩から取ってるのだろう。う〜ん、偉く渋いところをつくというか、いかにもというか…。 山之口獏の詩「生活の柄」に曲をつけたものでは、大工哲弘の…

ルナサ / 6〜シェイ〜

う〜ん。ギタリスト・ドナの脱退が響いたとまでは断言できないが、今回は少し弱い。快進撃を続けてきたルナサもついに失速…。6~シェイアーティスト: ルナサ出版社/メーカー: THE MUSIC PLANT発売日: 2006/02/12メディア: CDこの商品を含むブログ (1件) を見る

クラフトワーク / ミニマム/マキシマム(DVD)

03年に発売されたクラフトワーク17年ぶりの新作『ツール・ド・フランス・サウンドトラック』発売に合わせ、04年から始まったワールド・ツアーを映像化した作品。僕は02年のエレクトラグライド出演に続き、このときのツアーも見ているのだが、ツアーそのもの…

バート・バカラック / スウィート・メロディーズ

疲れているので極上のメロディを。バカラックのヒット曲ばかりを集めたアルバムはキラキラ輝く宝石箱のように美しい。いや、キャンディ箱と言ったほうがいいだろう。極甘のスウィート・メロディたちがここには収められている。バカラックの曲に心を奪われな…

ベル・アンド・セバスチァン / フルキズ・ソングス

ベルセバの新譜を買う前に、昨年発売された初期のシングルを集めた2枚組コレクションを聴きなおす。彼らのシングルはアルバムに収録されないので、シングルを買っていない人にはお得なアルバムだ。朝にも昼にも夜にも合う珠玉の名曲集。 一部での話題作「マ…

メモ

ザ・ストロークスの新譜は最高だ。だが、それ以上にパティ・スミスの名作『ホーセス』のレガシー・エディションは素晴らしい。詳しい感想はまた。

2005年のベスト5

1.アントニー・アンド・ザ・ジョンソンズ / アイ・アム・ア・バード・ナウ 下記で書いたように、今年のベストアルバム。ソロでの初来日を熱烈希望! 詳細は下記のエントリ参照。 http://d.hatena.ne.jp/chem-duck/20050827#p1 アイ・アム・ア・バード・ナ…

シガー・ロス / Takk...

シガー・ロスの4作目。彼らのシンフォニックで静かな曲調(必ずしも曲そのものが静かだと言うわけではないが)は、一歩間違えると単調に陥る危険性が高いとは思うし、今後の展開を危惧しなくもないが、しかし今作のクオリティの高さは認めざるを得ない。澄…

シガー・ロスのライヴ映像

今年のフジで見られなかったのが残念だったシガー・ロスの、地元アイスランドでのライヴ映像。12月25日、つまりは明日までの限定公開。PCを前に2時間座り続けるのは苦痛なので、流しっぱなしで聴くともなく聴いていただけなのだが、生で見るとおもしろそうだ…

クロノス・カルテット / 冬は厳しく

このアルバム1曲目の表題曲、アウリス・サリネンの「冬は厳しく」は、クロノスの演奏をバックに次のような詩が女性コーラスで歌われる。2分もない短い曲だ。 鴨はあまりたくさんはいなかった。 母鴨がパンかごをさかさまにした。 鴨たちはグワッグワッと鳴…

オウテカ / ドラフト7.30

エレクトラグライドが近づいているのでオウテカを。ブツ切れリズムが不規則に打ち込まれるにもかかわらず聴き易い最大の要因は、ダビーな音響空間にある。だが、この聴きやすさは諸刃の剣ではある。彼らの本性は空間的な音像よりも、時間的な変移にこそある…

クラシック三昧について

最近のクラシック三昧のため、ロック目当てに当ブログを読んでくれている人は不思議に思っているかもしれない。とりわけ夏はほとんどロックの話しかしていなかったのではないかと思うのだけれど、すみません。いましばらく個人的なクラシック祭りは続きます…

退廃音楽

なんと、デッカの退廃音楽シリーズまでがまさかまさかの再発売。こちらも買い逃していたものがたくさんあるのだ。ヒットラーによって「退廃音楽」の烙印を押され、歴史の片隅に追いやられた音楽。成熟する以前に摘み取られたものの、20世紀に大きな影響を与…

鬼才アファナシエフの軌跡

来日に合わせてまさかの再発売。もってないものをあれこれ購入しなければ! http://columbia.jp/classics/afanassiev.html

t.A.T.uのPVを見て

テレビで「オール・アバウト・アス」のPVを見た。ジュリアが男を銃で撃ち殺すシーンが問題となっていたはずだが、思ったほどに話題にならないのは、やはりt.A.T.uにさほどの衝撃がないからだ。その理由はおそらく大きくふたつ。 ひとつめは、彼女たちの曲そ…

ニキタ・マガロフ / ショパン:夜想曲全曲

ショパン弾きで有名なマガロフのショパン。実は夜想曲の持ついわゆる「優美さ」なるものがあまり得意ではないのだが、マガロフの演奏は繊細さが際立っていて心が惹かれる。とても良いアルバムだと思う。本来、すぐにロマンティックな雰囲気に流れがちな夜想…

フィリップ・グラス / ソロピアノ

カフカの変身をモチーフにした作品。久しぶりに聴きなおす。いつも思うのだが、カフカの小説からインスパイアされたにしては妙に感傷的に過ぎ、聴き易すぎる。カフカをどう読めばこうなるのだろうか。ピアノの音色の反復が感傷性をひたすら累積させていく。 …

ヴラディーミル・アシュケナージ / スクリャービン:ピアノソナタ全集

先日のエントリで触れたゲルギエフの「春の祭典」だが、そのCDには同時に、スクリャービンの「法悦の時」が収録されていた。 スクリャービンは変な作曲家だ。例えば、この曲が意味しているのはその名の通り、いわゆる性的なアレというか、要するにエクスタシ…

ゲルギエフ / ストラヴィンスキー:春の祭典、他

ゲルギエフ指揮キーロフ歌劇場管弦楽団のストラヴィンスキー。圧倒的な存在感を持った音が力強く胎動する。下手なノイズもぶっ飛ぶ地響く爆音、襲い掛かる楽器の立体的で強固な布陣。この世のものとも思えぬような、まさに魔術的な世界が繰り広げられる。大…