いま聴いている音楽 THE ROAD TO GALICIA

V.A. / ガリシアへの道 スパニッシュ・ケルトの現在
いま弱っているため、比較的静かな曲が聴きたくて棚から引っ張り出す。誤解している人も多いかもしれないが、ケルト音楽の伝統は決してアイルランドだけではない。例えば、スペインのガリシア地方もまた、アイルランドと並び、ケルト音楽の主要な血脈を保っている場所として有名だ。
このアルバムはガリシア地方のミュージシャンたちそれぞれのアルバムから曲を集めたサンプリング・アルバムだ。タイトルの通りスパニッシュ・ケルトの現在の充実振りを感じさせてくれる好企画。スパニッシュ・ケルトの代表選手と言えるガイタ奏者カルロス・ヌニェスこそ参加していないものの、パンチョ・アルバレス(彼はヌニェスと共に活動している)、マイテ・ドノ、ベログエト、スサーナ・セイバネなど、有名どころが多数参加している。彼らの音楽を聴いているとアイリッシュとは異質なケルトの伝統を肌で感じることができる。