ウィルスメールが届けたもの

最近、またBAGLEというウィルスが流行っている(参考記事)。BAGLEはメールを介して感染するのだが、最近のウィルスメールは送信者を偽装するため送り手が感染しているわけではない。簡単に解説すれば、AさんのPCに入り込んだウィルスは、そのPC内にあるメールアドレスのなかから、Bさんのアドレスを送信者として偽装し、Cさんに送信するというような作業を行っていくのだ。つまり、メールの送信者であるBさんがウィルスに感染しているわけではない。BさんとCさんのメールアドレスを両方とも持っている誰か(この場合はAさん)のPCがウィルスに感染しているのだ。
先日、僕のところに届いたウィルスメールの送信者は既に故人だ。これは場合によっては笑い話となるネタだったかもしれない。だが、これは僕にとってたちの悪いジョークとしか思えなかった。その理由は公にすべきものではないので書かない。
ところで、その故人と僕の両方のメールアドレスを有している人を僕は一人しか思いつけない。その人はいまどうしているだろうか? 諸事情が重なりいつの間にか疎遠になってしまった。いつの間にか? いや、僕は自分から遠のいたことを自覚している。だが、おそらく向こうも同様だったのではないだろうか。遠のいてしまった理由はたくさんあると言えばあるし、ないと言えばないかもしれない。一つ一つは些細なものだ。だが、それらが積み重なった結果、連絡を取らなくなってしまったのだ。どうしているのだろうか?