愛知万博の続き

 一昨日のローリー・アンダーソンの公演で長々と書き、他に書きたいこともないのだけれど、少しだけ。
 死んだ象には興味なし。アニメの家の復刻にも興味なし。いくつかの企業館は見たかったものの、さすがに2時間も並んでまで見る気はなし。というわけで、まずは比較的簡単に見ることができた「めざめの方舟」について。
 押井守の「めざめの方舟」はぜんぜんダメ。まずは河合憲次の音楽がダメ。いかにも「愛・地球博」開催中!みたいな環境音楽(要するに、NHKや「ガイア・シンフォニー」とかで流れていそうな音楽。「ガイア・シンフォニー」は見たことないけれど)が流れ始めたかと思えば、続いて『功殻機動隊』そっくりのハイテンション女性コーラスが続く。『功殻機動隊』のテクノオリエンタルな雰囲気は確かに危うくも魅力的であったが、テクノエコロジカルへとベタに水平展開しても危うくもなく退屈なだけ。映像もエイが泳いでたり、ジュゴン(?)が泳いでいたりの地球賛歌。立ち並ぶ半魚人の像もだから何? もったいぶって最後にご尊顔を披露する女神(?)の像も、で?って感じ。やれやれ。
 海外館では、アレハンドロ・ザエラ・ポロ設計のスペイン館はさすがに他の海外館よりも気がきいている。カラフルな六角形のタイルを蜂の巣状に組み合わせることで建物の外壁を覆い、色鮮やかに外と内とを区別しつつも、蜂の巣のようなタイルの穴によって中空への採光を試みている。ただし、中の展示はしょぼい。料理も…。