飯田泰之 / ダメな議論

 プラクティカルで非常におもしろい。ただし、「無内容または反証不可能な言説」はどうも収まりが良くないのではないか。それに対する説明に「定義の誤解・失敗」や「難解な理論の不安定な結論」や「比喩と例え話に支えられた主張」が入っているので、これらのチェック項目がうまくMECEになっていないように見える。
 最初のチェックポイントとして「とりあえずちゃんと内容があるかないか」を判断し、内容がある場合には「単純なデータ観察で否定されないか」をチェック。内容がないような気がする場合は「定義の誤解・失敗」や「難解な理論の不安定な結論」や「比喩と例え話に支えられた主張」でチェックするという流れのほうが分かりやすくないだろうか?

ダメな議論―論理思考で見抜く (ちくま新書)

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