定期採用の面接

先週のことだけど、定期採用の一次面接官なるものをやった。一次面接では若干の質疑応答はあるものの、基本的には学生数人ずつでグループディスカッションを実施してもらい、それを見ることで選考することになる。
面接官を初めてやったこともあって、自分が面接官としてかなり未熟であると反省することしきり。ただし、自分の未熟さを置いておくとしても、学生がみなこんなにも同じに見えるということは少しショックだった。この点については他の面接官からも同じ意見が聞かれた。結果として、二次へと上げる根拠としては、積極的に議論していたという点ぐらいしかない。本当にそれぐらいしかないのだ。もちろん他の面接官によれば、おもしろい意見を提示した人、見事にグループ全体を引っ張った人などもいたようだが、それはあくまで例外中の例外。
だから、学生はとにかく積極的にしゃべるべきだ。とにかくしゃべらなければ、選考の土俵にすら上っていないということを知っておいて欲しいと思う。短い時間しかないのだから、とにかくアピールしてアピールしてアピールしまくること。黙っていても評価されるなどということは絶対にありえない。確かに積極性だけで一次が通るわけではないというのは事実だけれど、面接官は神様ではない。他に何も違いが見出せない場合、できる限り多くの学生にチャンスを与えるためにも、とりあえず積極的な学生を二次面接へと上げる(ちなみに、学歴なんてまったく考慮しなかった)。多くの発言によって他の学生と違うと感じさせるだけの材料を面接官に与えられたらめっけもの。もしダメでも積極性は評価されこそすれ決してマイナスにはならない。二次以降は知らないけれど(笑)。
あと、学生はなぜあまりにも見え透いたうそを平気で言うのだろうか。毎日、目標をもってそれに向かって努力していますなんて、どの口が言うかと思う。ある程度の背伸びはご愛嬌だし、場合によっては仕方ないとも思うが、抽象的な一般論はまったく説得力がない。っていうか、立派な一般論を述べられる学生が欲しいわけでは決してない。しかも、みんなが次々と同じようなことを言うために辟易。質問に対してはできるだけ具体的に、自分の生活と絡めてしゃべった方が説得的だ。仮に言ってることは同じでも、AさんとBさんとで具体例が違えば、そこに両者の違いを見るきっかけが生まれる。繰り返すが、一般論では違いが出ない。具体的な部分にこそ違いが出てくる。こういう違いを次々と積み上げていく努力をしてくれないと、本当に他の学生と区別はつかないよ。