いま聴いている音楽 PJハーヴェイ

P J Harvey / Stories from The City, Stories from The Sea
PJハーヴェイの2000年のアルバムをひさびさに聴きなおす。やっぱりロックはいい(笑)。個人的にはPJの初期の暗くて堪らないやつ、特に1995年のサードが大好きなのだが、このロックなアルバムも最高。
4曲目"One Line"と5曲目"Beautiful Feeling"ではトム・ヨークがバックコーラスに参加。7曲目"This Mess We're In"に至ってはトム・ヨークリードボーカルを取っている。そして、これらの静かな曲がどれもすばらしい。初期アルバムにおけるような原初的な破壊衝動は影を潜め、ひたすら透明な愛を歌う。
ただし、6曲目の"The Whores Hustle And The Hustlers Whore"などでは初期と通底するヘヴィなPJ節がロックに炸裂している。「不変の法則について話してちょうだい。娼婦は身を売り、売春婦は身を堕落させる。わたしのまわりで皆が血を流している。貪欲さの歌について話してちょうだい…」やっぱりこういうPJも堪らない。
ところで、このアルバム以来の4年ぶりの新作が6月2日に発売される。そして、今年のフジロックPJハーヴェイは来るんだよなぁ…。う〜む…。