最近、読んだ漫画
そう言えば、漫画について書いてなかった。長くなるので、ざっと簡単に。
・吉野朔美『period』1巻(小学館)
久しぶりの吉野朔美の作品。父親による家庭内暴力のなかでサバイバルしている兄弟の話。みんなが少しずつおかしくなっていく? いや、むしろあらゆる人が少しずつおかしいというありふれた事実を率直に描いている。
・ロビン西『マインド・ゲーム』(飛鳥新社)
昔、気になっていたのだけれど、今回初めて読んだ。すごくおもしろい。妄想の暴走。だが、決して人事ではない。
・山口貴由『シグルイ』1巻、2巻(秋田書店)
南條範夫の小説『駿河城御前試合』の漫画化。完全にイッテしまっている作品。この生命力は何なのだろうか。「片腕の剣士」対「盲目跛足の剣士」の物語。だが、それだけにとどまらない。登場人物たちは歯が抜け、耳が裂け、内臓は飛び散り…。剣の道の狂気。
・荒木飛呂彦『変人偏屈列伝』(集英社)
・荒木飛呂彦『ゴージャス・アイリン』(集英社)
省略。特に前者は非常に興味深い。実在の変人を描く筆致のなかに狂気を宿しかけている。しかし、世界には変な人があふれている。
きりがないのでこの辺で。しかし…、こうして並べてみると、みんな狂った作品だ…。