管理職の評価

特に努力などしなくても売上が伸びる時代に働けたということは、幸運なことだったのだろうとは思う。別にそのような幸運に恵まれた人たちを妬むつもりなどはない。気に入らないのは、その幸運によって管理職になった課長以上の連中の多くがあまりにも使えないという点だ。
少なくとも人格的に問題があり、課員を次々とスポイルするような連中に対しては、降格処分を導入するべきだ。若手がやる気を失い、場合によっては会社を去っていくという実態に対して、誰が責任を取るのか。現実には誰も責任を取らず、部下を辞めさせた管理職に対しては何のお咎めもない。そして、彼らは人が足りないと主張し、翌年にはまたその部署に新人が配属されることになるのだ。なんという悪循環…。
別に複雑な人事評価などを求めているわけではない。部課を育てられないだけでなく、スポイルしてしまうような管理職に対しては、きっちりと責任を取らせればよいというだけの話だ。
だが、それだけのことがなかなかできないのだ。その一番の原因は、管理職の評価を部門内だけでおこなっている点にある。仮に部門内だけでやるにしても、課員からの評価を加味すると言う360度評価の導入を、とりあえずは検討してみるべきではないだろうか。360度評価の弊害はいろいろと指摘されているにせよ、だ。少なくとも現状では、管理職はそれぐらいのリスクを背負っても罰は当たらない。問題が現状以上に大きくなるようであれば、また変更すればよい。
「別のことをやりたい」という理由で会社を去るのは構わない。だが、「悪質な上司の下で働くことが耐えられない」というような理由で会社を去りたいと思っている若手の話を聞くと、その上司に対して腹が立ってくる。やる気が合ったはずの若手がいつの間にかダメになっているという光景を、どれだけ目にすればいいのか。