ロジャー・ウォーターズ / トゥ・キル・ザ・チャイルド/リーヴィング・ベイルート

 昨年末発売の元ピンク・フロイドロジャー・ウォーターズによる2曲入り反戦ミニアルバム。「自身のHPにてダウンロード発売されている新曲2曲が全世界で日本のみCD化が実現」したらしい。なぜ「日本のみ」なのかは不明。日本にとりわけロジャー・ウォーターズのファンが多い、とも思えないのだけれど…。
 さて、曲については、ここまでベタな反戦歌詞を熱唱できるのはある意味で偉い。好きかどうかは保留にしておくけれども、何ものかではある(笑)。かなり一方的な思い込みではあるかもしれないが、何ものかではあるのだ。濃い思い込みが異様な世界を作り出している。
 個人的にはリーヴィング・ベイルートの方が気になる。朗読と歌が入り混じる12分28秒の長い曲だが、ベイルートから西に向かう途中で出会った人々に関する小説のような物語のようなマイ・ワールド、というかヒズ・ワールド(笑)が展開される。