アズテック・カメラ / ザ・ベスト・オブ・アズテック・カメラ

 今年のサマソニへの出演が決まった80年代のbritish POPSの良心と言ってよいアズテック・カメラことロディ・フレイム。そのPOPなサウンドはいまでも聴くに堪えるだけのクオリティの高さを誇る。
 ただし、そのお洒落さが少し気恥ずかしくはあるのだ。例えば、大ヒットした"Oblivious"は邦題を「思い出のサニービート」と言う(笑)。
 だが、センスだけで作られたような音楽であるかもしれないが、そのセンスが凡百の80sミュージシャンたちとは違う圧倒的なハイセンスさであることによって、軽薄な音楽を超えて、音楽そのものの軽やかさにまで到達している。繊細なメロディラインと美しい歌声。それだけあれば十分。
 

The Best of Aztec Cameira

The Best of Aztec Cameira