V.A. / セリー主義

 シュトックハウゼン28年ぶりの来日公演に足を運ばなかったのは、結局のところそれほど好きというわけではないからなのだが(東京在住なら確実に行っただろうが、名古屋からは何しろ遠い)、CDで「グルッペン」などを聴き返してみるとやはり行くべきだったような気もして…
 いや、むしろ3群のオーケストラが衝突する「グルッペン」のような大作なら絶対に行ったと思う。CDでは伝わらない立体的音響のビッグバンの生体験。だが、電子音楽シュトックハウゼンは……いや、やはり行ったほうがよかったような………
 とは言え、このCD収録の曲に限ってもシュトックハウゼンよりはノーノの方が気になる。タイトルの一見しての分かりやすさ(このアルバムには「進むべき道はない、だが進まねばならない…アンドレイ・タルコフスキー」と「愛の歌」の2曲が収録されている)とは全く異なり、難解なことこの上ないとは思うが。
 

セリー主義

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