夏フェスの書き忘れ

 もう過去に葬ったかと思っていた夏フェスだが、タイム・スケジュール表について書き忘れていたことをふと思い出した。で、本当に夏フェスネタの最後に、会場でもらうスケジュール表の話を書いておきたい。
 今年のフジロックサマソニのスケジュール表の評価は、文句なくフジの勝ち。今年のフジのスケジュール表は非常に分かりやすかった。
 評価基準としては、もちろんスケジュールの分かりやすさが最大のポイント。基本的にフェスでは開始時間が微妙に異なる公演が平行して複数存在しているため、開始時間と終了時間の微妙な差が明瞭に分かるタイム・スケジュール表であることが何よりも重要だ。その点で今年のフジは二重丸。横軸にステージ名、縦軸に時間軸を配置し、開始時間と終了時間のあいだの公演部分を網掛けすることによって、シンプルで分かりやすいものとなっていた。
 確かに現実的には終了時間のズレがある。今年のサマソニはその終了時間の曖昧さをきっちりと表現しようとしたせいか、終了時間がフェイド・アウトするかのような描き方になっていた。確かにこれは実態に近いかもしれないが、終了予定がいつなのかパッと見て分かりにくいのでイマイチなのだ。
 ちなみに去年のフジのスケジュール表は全然ダメ。コンパクトにするために、ひとつの列に複数のステージのタイムスケジュールを掲載しており、ステージ毎の比較が非常にしづらかった。なんと縦2列で7ステージのスケジュールを表現していたのだ。これではまったく使えない。
 ただし、去年のフジはWEB上に出力用のスケジュール表がPDFで掲載されており、これがよくできていた。この表はまさに横軸にステージ名、縦軸に時間軸がシンプルに配置されており、しかも1日のスケジュールがA4サイズ1枚にうまくまとめられていたため、非常に便利だった。事実、去年のフジでは現地でもらうスケジュール表を僕は使わなかった。
 ところが、今年はフジもサマソニも出力を意識したスケジュール表をWEB上にPDFで作成しておらず、どちらもダメ。PDFではないスケジュール表はあったのだが、これをA4サイズ1枚で1日のスケジュールになるよう出力するのに、どれだけ苦労したことか!
 結論
 ・会場配布のスケジュール表は、今年のフジのものを踏襲すべし。
 ・ホームページ上には、分かりやすい表をPDFで掲載しておくべし。(1日分のスケジュールがA4サイズ1枚で出力できること)
 
 ちなみに会場配布のスケジュール表の裏にある会場地図だが、今年のサマソニ大阪の地図はあまりにも分かりにくすぎる。地図上の建物がある場所を意味するアイコンと建物内の会場の拡大図とがパッと見で判断できない。ついでに言うが、ZEPP大阪を会場とするステージの名前が13日がロック・ステージ、14日がアーバン・ステージっていうのも分かりづらすぎる。1つの場所には1つの名前を!