フジロック・フェスティバル'06初日 2006/07/28/Fri.

 気がつけば、フジは遠くなりにけり。既に日にちが空きすぎ1週間以上が過ぎたが、とりあえず備忘録を兼ねて即興メモ。
 諸事情によりオープニングのザ・ストリング・チーズ・インシデントは間に合わず。しかも、徹夜明けのため体調悪し。先行き不安なスタートになった。
 さて、フロッギング・モリーは昨年の朝霧ジャムに引き続きの登場。アイリッシュパンクの重鎮として、ノリのよい演奏を苗場に響かせ、会場を沸かす。ただし、徹夜明けの身には正直堪えた。存分に楽しめたとは言い難し…。
 マーサ・ウェインライトはイマイチ。ご存知ルーファスの妹であり、大きな期待を抱いて見に行ったのだけれど、自らの音楽のオリジナリティを主張しようとしすぎてか、高音と低音の落差を強調したややエキセントリックな楽曲が鼻につく。早々に退散。
 ガンガ・ズンバ。ザ・ブーム宮沢和史の新バンド。ロック×ラテン音楽×沖縄という宮沢らしいバンドだが、なかなかよろし。盛り上がる。
 ナールズ・バークレイ。ご存知コスプレバンドだが、バンドの男性は白衣のコック姿、女性陣はメイド姿で登場。期待せずに行った割にはおもしろかったが、そもそも期待値が低かったのだ。ゴスペルやR&Bといった黒人音楽とロックを混ぜ合わせたポピュラーミュージック。
 矢野顕子。完成度は非常に高いものの、僕はあまり矢野が好きではないのだ。矢野特有の極端な“田舎もの”的純粋さを湛えたモノローグは、率直に言って僕には痛い。
 ノース・ミシシッピー・オールスターズ。チラ見のみ。
 マルコス・スザーノ(世界一のパンデイロ奏者) + 沼澤尚(ドラムの鬼) + 内田直之(日本のマッドプロフェッサー!) with 勝井祐二(ご存知ROVOのエレクトロニック・ヴァイオリニスト)。最高! 即興演奏の醍醐味を久々に堪能。ジプシー・アヴァロンという地味なステージでの演奏であったにもかかわらず、実は本日、一番楽しかったのはこれだったりする。
 上々颱風(シャンシャンタイフーン)。マッドネスまでのつなぎに見るつもりが、これも楽しい。沖縄民謡を中心に、アジアの歌謡を次々と取り込み、極上の祭り音楽に仕立て上げている。夜の苗場で踊り狂う。
 マッドネス。ご存知UKスカの大物バンド。メンバー全員スーツ姿にサングラスで決め、名曲を次々と奏でる。2回目のアンコールの最後にはついに「日本の皆さんにプレゼントだ」とホンダのCMで有名な「イン・ザ・シティ」を演奏。マッドネスが歌わない部分であるにもかかわらず、会場のあちらこちらで「ホンダホンダホンダホンダ」と勝手にバックコーラスされていたのは笑えた。やっぱりこういうイベントは最高に盛り上がる。
 
FRFオフィシャル
http://www.fujirockfestival.com/