サマーソニック'06大阪初日 2006/08/12/Sat.

 この日の出演者のなかで興味があったのはDJシャドウとマッシヴ・アタック。DJシャドウは期待通りの出来栄え。暗い音作りを基本にしつつも、意外に観客を盛り上げ、踊らせる。そして、マッシヴ・アタック。待ちに待った初体験。「カーマ・コーマ」をやらなかったのは残念だが、音の最深部に向けてズブズブと沈潜していく楽曲群はどれも申し分なし。聴衆は個々に内向化し、闇の中でのみ描き出されるリアルにゆっくりと侵食されていく。体の内側から蠢く音の生々しい肌触り。異彩を放つ。
 ウィ・アー・サイエンティスツとシークレット・マシーンズもザ・クークスはどれも記憶に残っていない…。入場制限がかかったアークティック・モンキーズはこれらと比較すれば楽曲の良さが目だってはいたものの、やはりこれもあまり関心がもてなかったりする。
 そして、ミューズ。どの曲も同じように大げさなまでにドラマチックに盛り上げる様は、正直言って引く。静かな歌いだし&情熱的な熱唱のワンパターン。UKロック界の小梅太夫と名づけよう。まったりと「チャンチャカチャンチャン、チャチャンチャチャンチャン」と歌いだし、最後は血管が切れそうな勢いで「チックショー!」と叫び終わる。
 
SUMMER SONIC オフィシャル
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