漫画

羽海野チカ『ハチミツとクローバー』(集英社)

女の子に人気のある漫画らしい。読んでみると、なかじ有紀の『小山荘の嫌われ者』あたりの群像劇を、田淵由美子っぽい乙女チック路線で描いたような感じ。なぜまたこのようなものが受けるのだろうか? っていうか、こういう例えで説明している自分はいかがな…

川原泉『ブレーメンⅡ』5巻(白泉社)

川原泉の『ブレーメン』シリーズはこれまでの川原作品と比較してクオリティが低い。知性を有する動物であるブレーメンたちとのヒューマン・コミュニケーションが主要モチーフとなっているため、そのセンチメンタリズムによって、これまでの作品に強く見られ…

浦沢直樹×手塚治虫『PLUTOプルートゥ』01(小学館)

浦沢直樹は『モンスター』終了間近の時期に、『20世紀少年』を同時に連載していた。あれほどの作品を2作同時に連載していく、その力技には舌を巻いたものだが、彼は現在、また『20世紀少年』と同時に別の連載もスタートさせている。これは『20世紀少年』のク…

最近、読んだ漫画

そう言えば、漫画について書いてなかった。長くなるので、ざっと簡単に。 ・吉野朔美『period』1巻(小学館) 久しぶりの吉野朔美の作品。父親による家庭内暴力のなかでサバイバルしている兄弟の話。みんなが少しずつおかしくなっていく? いや、むしろあら…

『20世紀少年』16巻 浦沢直樹(小学館)

あいかわらず快調。この巻の前半では、既に正体は明らかになっている"ともだち"の視点から、主要登場人物たちの子供時代が描かれている。その子供時代のエピソードはこれまで何度も語られており、読者には既におなじみのものだ。 浦沢直樹は『20世紀少年』で…