ユーモラスな屈折感を漂わせるチェンバー・ロック

 
 ●die knodel / Panorama
 
 レコメン系チェンバー・ロックの雄die knodel。チェンバー・ロックというのは、室内楽風ロックのことであり、要するにヴァイオリンだのヴィオラだのコントラバスだのといった楽器を使ったロックのこと。ただし、ロックと言うと、かなり誤解があると思う。チェンバー・ロックと言われる音楽はかなり幅が広く、クラシック、ロック、ジャズ、ヨーロッパ伝統音楽など、バンドによって曲によってかなり違いがある。レコメン系のチェンバー・ロックと言えば暗黒度合いの高いユニベル・ゼロが有名だが、die knedelのポップさも悪くない。彼らの音楽はかなり室内楽的テイストが強いのだが、単にクラシックっぽいとは言いづらく、彼ら特有のユーモラスな屈折感が特徴的だ。彼らの音楽を聴くことは知的なユーモアを優雅に楽しむことだと言えばかなり近いと思う。
 ちなみに、女子十二楽坊バニラ・ムードの音楽はチェンバー・ロックとは呼ばれない。と書いてから思ったが、現役音大生のバニラ・ムードって有名なんだろうか? 会社の社員食堂で昼ごはんを食べながら、NHKの「お昼ですよ!ふれあいホール」にレギュラー出演しているバニラ・ムードの演奏をよく聴いているのだが、彼女たちはなかなかかわいい(笑)。
 バニラ・ムードのサイト
 http://www.vanillamood.jp/
 
※追記:このアルバムは案の定「はまぞう」になかったので、アルバムの画像は省略。