草間弥生@松本市美術館

　草間弥生の作品が自らの神経の病と関連していることは明らかだが、初期の表現主義的な、いわゆる「おぞましきもの」の直接的な表現から、後のカラフルな色彩のなかあらゆるものをドットが侵食している感動的な作品群に至るまで、彼女の作品をまとめて見られる展覧会は、いつ見ても圧巻としか言いようがない。圧倒的な強度を誇る作品を量産できる真のアーティストの展覧会。